平成30年度関東大学リーグ戦 1部A
2018.10.10 東京都西東京市・ダイドードリンコアイスアリーナ
中央 1(0-1、0-2、1-4)7 明治


双方ともにデリケートな立ち上がりも、1ピリ中盤に先制した明治が6連続ゴールで圧勝。明治らしさが出たともいえるが、それ以上に、中央の元気のなさが気になった。

本来は9月30日に行われるはずだった、昨季の1位-2位対決。台風の接近により平日開催に変更され、この日も雨の中、仕事や学校帰りの熱心なファンが駆けつけた。4連勝スタートを切りながら東洋・早稲田に2戦続けて逆転負けと2次リーグを前に立て直したい中央と、早稲田戦で痛い星を落とし、これ以上負けられない明治。仮に「2位グループ」なるものが形成されれれば早稲田の独走を許しかねない状況になるだけに、両チームともにどうしても取りたい試合だった。

それだけに接戦が予想されたが、果たして一方的な試合になった。立ち上がりは、互いの出方をうかがうデリケートな雰囲気。負けられない状況だからというより、ともに公式戦は16日ぶりという試合勘のなさから来たものだろう。

先制は明治。1ピリ9分、FW松本昴大(4年)が個人技で持ち込み、同じ4年生のFW牛来森都がたたいてファインゴール。さらに、2ピリ開始早々の21分にも府中祐也(4年)が決めてリードを広げる。反撃したい中央。2点目を失った後、立て続けにPPを得るが、それを生かせない。得点力のあるDF植森脩太郎(3年)を相手ゴール前に立たせる工夫を見せたが、赤ランプは灯らない。そうこうしているうちに36分、明治はFW宮田佳成(3年)が鮮やかなワンタイマーで3点目。昨季の八戸インカレもそうだったが、この男のゴールはいつも派手でベンチが盛り上がる。まだ時間は残っていたものの、リンクには「勝負は決まった」感が。明治は3ピリも開始6分間で3連続ゴール(1ピリから6連続)を決めて中央を圧倒した。

スコアを見れば、明治が持ち前の攻撃力を生かしたように思える。実際、そうだったのだが、それ以上に中央の元気のなさが気になった。相手と戦う以前に、チーム全体が集中しきれていないようにも見えた。明治は、大事な先制点、さらに2点目を4年生の力で奪った一方で、中央は主将のDF蓑島圭悟が8月下旬にフィンランドに渡り、副主将のFW佐藤優樹もケガで欠場中と、柱となるべき4年生が氷上にいない。

それでも1次リーグの前半4試合は、危機感が良い方向に出た。「俺たちでやってやろうぜ」という気概が開幕4連勝につながった。だが、3ピリ終了30秒前に追いつかれ、GWSで敗れた東洋戦、先制しながら敗れた早稲田戦、そしてこの日の明治戦と、試合中に劣勢になると、そこから抜け出せない。この試合も、明治の4年生が「今日の中央はどうしたんですかね」と首を傾げたほどだ。

この中央ー明治戦を区切りに1次リーグが終わり、全勝の早稲田が勝ち点21でトップ、18点の明治が2位で、13点の中央が3位、11点の東洋が4位に。今季は順位決定リーグがあるので深刻になる必要はないが、中央とすれば上位との直接対決で星を落とせなくなった。

FW中島彰吾主将のもと三冠を達成した2015-16シーズンを筆頭に、ここ数年の大学アイスホッケーの軸は中央だった。そんなチームにとってこの10月10日は分岐点というべき日になったのかもしれない。

主将経験者が多く、苦境をプラスに持っていける人間が中央には集まっているし、雨降る平日の夜に集まったファン、OBもそれを信じている。試合後、八戸了監督が「これほど長いのは記憶にない」というほど時間をかけた話し合い。そして、6点差をつけられながら57分に決めたゴールは、「このままじゃ終わらない」という彼らの意地を示していたはずだ。


明治・井原朗監督
「やっと調子が上がってきましたね。うん、やっとね。サマー(カップ)で優勝して、リーグ戦に入ってちょっと(調子が)落ちて、戻りきらないまま早稲田とやって負けた。(早稲田戦の負けは)痛かったですけど、ここにきて上がってきたし、今日の試合でそれを見せられたと思います。2次リーグ、明治のホントの強さを見せつけてやります」


中央・八戸了監督
「(スケートできていなかったように見えたが、変則日程だったために氷上練習を取れていなかったのかという質問に)氷には乗っていたんですが、全体練習の時間はちょっと少なかったかもしれません。今日は、チャンスはつくれていたと思うんですが、決めきれなかった。課題は、得点力もそうですし、まずは団結力。(試合後のミーティングが異例の長さだったが)そうですね。私自身、ここまで長いのは記憶にないです。チームが一丸となって戦っていこうということです」

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