平成30年度関東大学リーグ戦 1部A

2018.11.3 東京都西東京市・ダイドードリンコアイスアリーナ

中央 0(0-1、0-2、0-3)6 東洋

「ヤアーーーーーーー!」。試合後の東洋のロッカールームから雄たけびが上がる。鈴木貴人監督が、この日のMVPとして4年生のFW、笹川太平の名前を読み上げた瞬間のことだった。笹川は第4セット。シフトがなかなか回ってこない中、試合の最終盤で、献身的な動きで相手にプレッシャーをかけた。それがMVP選出の理由だったが、そういう渋い働きにも目配り、心配りができるほど、この日の東洋は充実していたということだろう。

この試合が始まる前の時点で、1試合多く消化している首位・早稲田との勝ち点差は「10」。もうひとつも落とせないどころか、(試合前の時点で)上にいる3校が星をつぶし合わない限り、東洋に優勝の望みはない。しかし、そんな状況が、かえって選手を「勝つしかない」「やるしかない」というシンプルな気持ちにさせたような、そんな展開だった。

PPの1ピリ4分、エースウインガーの所正樹(3年)がシュートリバウンドを右からねじ込んで先制すると、PKの2ピリ9分には、シュートがポストに嫌われたところにFW阿部魁(4年)がスライディングしながら押し込み、2点目。中央がおとなしいホッケーでパックキャリアが孤立する場面が多かったのに対し、東洋の集中力の高さを感じさせるシーンだった。19分には、左から持ち込んだFW坂本渓太(4年)からのパスをDF渡邊亮秀(4年)がたたいて3点目。3ピリにさらに3点を加え、守っては無失点で完勝した。

開幕してからおよそ2カ月が過ぎ、時期的には少しどころか、かなり遅い復調ではあるが、それでもこの日の東洋の試合運びは、選手に自信を、他チームには脅威を植え付けるに十分な内容だった。「今のチームの実力を証明してくれた試合」と鈴木監督。スタッフの気持ちもまた、この一戦によって高まってきた。

東洋・鈴木貴人監督

「60分、自分たちのやるべきことに集中できました。スケート、フィジカル(なプレー)を60分やり通すようにプッシュしましたが、選手がそれに応えてくれた。(優勝するには)あとがない状況で、結果はコントロールできないけれども内容はコントロールできる。また明日、ゼロからのスタートですが、次に向けて弾みのつくゲームでした」

 中央・八戸了監督

「(完封負けだったが)チャンスがなかったわけじゃない。気持ち…気持ちのみです。戦う気持ちになっていない。一昨日の練習も、ただ黙々とやっているだけで、そういう練習はこれまで見たことがない。底(の状態)だと思っていたが、まだ底があったということです。明日になったら違うチームになっていたらいいですけど」

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