平成30年度関東大学リーグ戦 2・3部入替戦

2018.12.8 東京都西東京市・ダイドードリンコアイスアリーナ

明治学院(2部5位) 2(0-0、0-2、2-2)4 学習院(3部2位)

※1ピリオド15分制

選手34人、マネジャー13人。1年時はあえて選手登録をしない大学もあるので断言はできないが、50人近い部員数は関東でも五指に入る。今季、4部から3部に上がったばかりの伝統校・学習院が2部5位の明治学院を破って来季の昇格を決めた。

1ピリはエースFW湯浅凱人(3年)が明治学院DFのベタマークに遭って無得点。それでも気合を入れ直して臨んだ2ピリは、立ち上がりから攻めた。1分に主将のFW黒川裕太郎(4年)、3分には湯浅が連続ゴール。3ピリ2分にもFW乙幡拓海(4年)がリバウンドをたたいて3-0とし、昇格をぐっと近づけた。

しかし、明治学院も今秋は開幕からしばらく2部首位につけた力を持つチームだ。6分、PKでありながら主将のDF冨永悠介(4年)が鮮やかなスラップシュートを決めて初得点。ガッツポーズも見事に決まり、チームメイトの闘志に火をつける。10分には学習院がスコアして4-1とするも、明治学院も12分に2点目。試合の行方は最後までわからない。ところが、明治学院はGKをベンチに上げた13分、痛恨のメンバーオーバー。4-2のスコアのまま学習院が時間を消化し、喜びの瞬間を迎えた。

「今シーズンは2部の大学との練習試合でほぼ全勝だったので不安はありませんでしたが、入替戦は独特ですし、明治学院も力のあるチームなので引き締めていきました。ただ、もっとやれる選手たちなので満足はしていません」と学習院・工藤和紀コーチ。シーズン中も東伏見と埼玉・上尾で計2回の単独練習のほか、各自が2回以上ビジター練習に参加することになっており、週4日ペースで氷に乗っているという。

これが引退試合となる黒川主将は、「僕が入部した3年前、先輩は6人しかいませんでした。僕の同期は7人。そこから人数が増えていって、いい流れになったと思います。高校までのアイスホッケー経験者は3年の湯浅しかいませんが、今の3年生は湯浅に刺激を受けてうまくなった。人数が多いと部費(活動費)が多くなるアドバンテージもありますが、まとめていく難しさも出てくる。3年生には責任感をもってチームをまとめてもらって、2部でも勝ってもらいたいです」

通常、こういう試合では試合時間が残り少なくなるとベンチ、スタンドからカウントダウンの声が上がるものだが、「私たちは学生であってプロではありません。相手をリスペクトするのも学生スポーツ」(山崎光春監督)と、派手なセレブレーションはなかった。喜びの中にも節度あり。そんなところにも伝統校らしさを感じさせた。

敗れた明治学院は、昇格した今シーズン1年限りで3部に戻ることになった。秋の開幕時は首位を走って話題となったが、まれにみる混戦となった2部の波にのまれた。それでも最後まで集中して戦った姿は、やはり1シーズン2部で戦っただけのことはある。その明治学院があいさつに来た時、立ち上がって迎えた学習院応援席からの拍手を、これからの励みにしてほしい。


学習院のエース湯浅。滋賀・光泉高から指定校推薦で入学した学習院唯一といっていい高校までのアイスホッケー経験者に引っ張られる形で周りの選手がレベルを上げていった。


明治学院の選手をスタンディングで迎えた学習院の応援席。この結果は明学にとって悔しくないはずはないが、称えられるべき今季の健闘だった。

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