インカレは32回目の優勝。2シーズン続けての3冠達成となる。


第91回日本学生氷上競技選手権 決勝

2018.12.29 北海道苫小牧市・白鳥王子アイスアリーナ

明治 6(1-0、2-0、3-0)0 東洋

大差がついたこともあるのだろう。インカレを3年連続で制した明治の選手は、戦いを終えた直後に抱き合い、喜びを表したものの、胴上げも、輪になって校歌を歌うこともないままリンクを後にした。

1ピリ出足はむしろ東洋ペースだった。準決勝でスリリングな戦いの末に中央を下した勢いもあり、時折ひやりとさせる場面はあったものの、足を動かしてピンチを回避し、Oゾーンを幾度となく攻め立てる。しかし、試合運びの妙という点で、やはり明治はだてではなかった。ペナルティをしのぎきった15分、1年生のFW佐久間雄大が先制ゴール。2ピリも2分に岩崎竜馬(2年)が2点目を奪う。12分には、ゴール裏を巧みに使ってFW田名部共弘(1年)が3点目。3ピリにも3点を加え、意外なほどの差をつけてあっさり3連覇を決めた。

明治の6ゴールのうちの5点は5人対5人、1ゴールはPKで挙げたものだった。5度のPPで得点が入らず、5度のPKを守りきったあたりは、これまでの明治のイメージとは異なっていた。井原朗監督は「インカレ前の合宿で重点的に練習してきたのはトラップ。今日は、ばっちりハマりました。東洋のPPへの対策も練習通り」。1ピリ、相手の攻めを我慢してしのぎきり、やや勢いが止まってきたところにカウンターで得点を挙げる。その後も、リードを奪われた東洋が得点を取ろうと前に出てきたところを突いて、マイパックから速攻で逆襲する。明治のゲームプラン、もっといえば事前合宿から積み上げてきた成果が大一番で実を結んだ。これまで明治は個々のスキルを生かした攻めが代名詞だったが、インカレ優勝というチーム最大のミッション遂行のために「個」よりも「集団」に重きを置いた。換言すれば、それも卓越した個人技があってこそ実現したといえるだろう。

東洋・鈴木貴人監督

「1ピリの入りで攻めきれなかったところに、自分たちのミスから失点してしまった。準決勝まではいい感じで来てはいましたが、得点は水もの。シューターが打った後に、二番手、三番手がいないとなかなか点数にはつながりませんね。チームとしてはすごくいい状態で、楽しみにはしていたのですが」

東洋FW・古川誠也主将(4年)

「やってやろうという気持ちはあったのですが、明治の選手のほうが大舞台に慣れていると感じました。僕が入学した当時は、ベスト4にもいけるかどうかというチームでした。去年、初めて決勝まで行って、今回も続けて決勝まで来られた。後輩たちに優勝を経験させてあげられなかったのは悔しいですが、決勝を経験させてあげられたのはよかったです」

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