中央大学在学中から日本代表の中心DFとして活躍してきた、ひがし北海道クレインズのルーキー・蓑島圭悟。わが東京ブルーズの初代キャプテンでもあった。クレインズは昨季までの主力が抜け、厳しいといわれたシーズンながら、レギュラーリーグ最終盤までプレーオフ進出の可能性を残している。蓑島自身は「どこか消化不良のシーズン」というトップリーグ1年目を、どう過ごしてきたのか。(聞き手・構成/山口真一)

――トップリーグでプレーするファーストシーズンも最終盤に入ってきました。今季ここまでの自身のプレーについては。

蓑島 まずはチームの戦術があるので、それを優先するのは当然なのですが、自分の持ち味はDゾーンで敵からパックを奪って、走って、さばいて、またパックをもらって攻撃する…というプレーだと思うので、今シーズンは自分のホッケーができていないという感覚はあります。

――これまではずっと学校の部活動としてアイスホッケーをやってきましたが、今季は「プロ」。アイスホッケーを生活の中心とする中で、どんな変化、「気づき」がありましたか。

蓑島 大学までと違って、練習する時間帯が昼間なので、いいコンディションでできるというのはありましたね。氷上の後に、ウエートをする時間もありますし。これまでと違って空き時間が長くて、シーズンの最初は「何をしようかなあ」と思っていたんですが、もう一回、高校や大学の勉強を学びなおそうと思って。言い訳になってしまうんですけど、今までは朝練習とかがあって、勉強に集中できなかった部分もあって。楽な単位をとればいい、卒業できればいいと、そんなふうに考えていたので、もう一回、自分の興味あることを勉強しようかなと。今、勉強しているのは政治学とか、地政学です。せっかく時間があるので、勉強しなおそうと思っています。

――今季はクレインズでのプレーを選択して、現時点で来季以降どうなるかはわかりませんが、ほぼ1年、トップリーグでプレーしてみて、将来のプランに何か変化は。

蓑島 いずれ海外で…という気持ちは変わらずあります。たぶん、アジアリーグはどのチームも「対日本人」のプレーに慣れてしまっていて、普段から外国人選手とやっていれば何でもないプレーでも、海外の選手とプレーするのは年に何回かしかないので、そこで戸惑っちゃうんです。ただ、アジアリーグは環境がいいので、外に出ようという選手がどうしても少なくなる。アイスホッケーをやるぶんには、日本にいれば不自由はないですから。

――そもそも、今シーズンは自分に対してどんなテーマを設定していたのでしょう。

蓑島 そういうのは特になかったですね。チームと契約して、すぐにプレシーズン始まってっていう感じだったので。目標も、最初は立てようと思ったんですけど、アジアリーグでプレーすること自体初めてだし、目の前のことをとりあえず全力でやろうと。

――日本にはアジアリーグに4チームあるのに、プレーオフに進めるのは現状、最大で2チームです。たとえば韓国のチームと日本のチームの試合を見ていると、仮に同じシュート数もしくは日本のほうがシュート数が多い試合でも、結果的に韓国のほうが勝っているイメージがあります。

蓑島 ああ、確かに(笑)。

――どうしてそうなるのか。実際に試合をしてみて感じることは。

蓑島 なんですかね。なんか、韓国の選手は自信を持っていますよね。

――その「自信」の源は何であると。

蓑島 何なんですかねえ…。たとえばデミョンなんて、代表入りしている選手はそんなにいないですけど。なんだろう…。

――体が強いから? コンタクトスポーツなので、そういう動物的な本能は、確かに関連しているかもしれません。

蓑島 それはあるかも。韓国の人は日本と比べてもけっこう肉食べますしね。その上でトレーニングしているので、体が強いです。それが「当たられても大丈夫」っていう自信につながって、一歩踏み込めるのかなって。

――シーズンも最終盤です。チームとしてはまずプレーオフを決めたいというのが前提になりますが、個人的には何を成し遂げようと。

蓑島 新人賞を獲りたいなって思ってたんですけど、ポイントも伸びないので…。このままだと本当に消化不良のシーズンで終わってしまうので、考えたプレーで、チームの勝ちにつなげていきたいと思っています。

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