2022秩父宮杯 関東大学選手権Aグループ 決勝リーグ第2日(4月29日・ダイドードリンコアイスアリーナ)

明 治(2勝・勝点6) 8(3-1、3-2、2-0)3 早稲田(2敗・勝点0)

6日前の決勝リーグ初日で東洋に競り勝った明治が、連勝で勝ち点を「6」に伸ばし、4大会(1大会は中止)ぶりの優勝に近づいた。

明治は1ピリ、1-1の同点から6分、13分と、FW佐々木宥弥(2年)が連続ゴール。6-3で迎えた3ピリにも、FW井口藍仁(1年)、FW丸山詳真(3年)が追加点を決め、8-3で早稲田を圧倒した。

点数こそ1戦目の「6」を上回ったものの、特に試合後半は空気が荒れ、「快勝」と呼ぶには至らなかった。初戦に続いてベンチで指揮を執った山岸大樹コーチは「前回の東洋戦と比べると、今日は集中力に欠けた面がありました。気持ちが長続きしないところが、明治らしいといえば明治らしいのですが」と、及第点は与えなかった。

明治はこの日の勝利で、決勝リーグ進出の4チーム中、唯一の連勝。最終戦まで中1日の4月30日は、氷上練習は行わずに陸トレのみ行うという。なりふり構わず向かってくるだろう中央に足元をすくわれないためにも、この中1日で、いい意味の緊張感を取り戻したい。


▽2022秩父宮杯 関東大学選手権Aグループ 決勝リーグ第2日(4月29日・ダイドードリンコアイスアリーナ)

東 洋(1勝1敗・勝点3) 7(1-0、1-1、5-1)2 中 央(1勝1敗・勝点3)

2勝目を挙げた明治を追うには、ともに負けられない緊迫の一戦。特に1ピリ前半から中盤にかけては笛がなかなか吹かれず、エンドゾーンを行き来するアイスホッケーならではのスペクタクルが感じられた。大雨の中をアリーナに駆け付けた観客の皆さんは、この競技ならではの魅力を堪能したのではないか。

2ピリを終えて東洋が2-1でリード。その後に待っていたのは東洋のゴールラッシュだった。41分、1ピリに先制ゴールを挙げたFW大久保雅斗(2年)が、Dゾーンから持ち上がって3点目をスコア。49分にも、この大会CマークのDF武部太輝(4年)がDゾーンからドライブして4点目。東洋はこのピリオドだけで5点を挙げ、7-2で「快勝」した。

この試合、3ピリに珍しいシーンがあった。58分、この時点で6-1とリードしている東洋がタイムアウトを取り、その後GKを上げて追加点を獲りにいったのだ。試合後、東洋・鈴木貴人監督はこう説明した。「この大会、勝ち点が複数チームで並んだ場合は、当該校同士の得点数が多いチームが上位に行くことになっているんです。得失点差ではなく、得点の数であると。選手にはあえてそれを教えていませんでしたが、FWには終了7分前に伝えました」

GKを上げたことで59分、結果的にエンプティを献上したが、それでも東洋は終了間際、大久保がこの日3点目のゴールを挙げて得点数を「7」に伸ばした。6日前の明治戦の敗戦は小さくないショックをチームにもたらしたが、鈴木監督は「明治戦から今日までの努力の成果を、選手たちは出してくれた。この中央戦は、今年1年間の中でも特に大切な試合になると思っていたので、こういう結果になってうれしいです」と選手を評価した。

 

一方の中央は、2ピリまでロースコアで進めていただけに、3ピリの連続失点が悔やまれる。八戸了監督は「ゴールに向かう気持ちの差でしょうか。その点、東洋さんはさすがでした」と言葉少な。23日の早稲田戦で負傷したキャプテン・FW権平優斗(4年)も執念で1つ目を引っ張ったが、結果にはつながらなかった。明治戦までの中1日で、戦術、精神面をいかに立て直すか。最終日の5月1日、最大の見どころだ。 

(文・山口真一、写真・森健城)

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